どう違うの?α7iiとα7iiiを1年以上使ったので比較してみた

α7iiとα7iiiのどっちにしようかなと迷ってる方多いのではないでしょうか?
私は2016年頃にα7iiを購入し、そしてα7iiiは発売直後から今日まで約2年ほど使用してきました。
そもそもSONYのαシリーズはたくさんあって分かりづらい・・・。
そこで今回はα7iiかα7iiiのどちらかまで絞り込めた方向けにご紹介します。
仕事(動画)と趣味(写真)の両方で使っていましたので、写真で使うのか、動画で使うのか、それぞれのメリット・デメリットや使ってみた感想を交えながら比較してみようと思います。
まずは結論から
ざっくりと結論をお伝えすると、風景写真や記録写真の撮影をメインで考えている方は「α7ii」、動画の撮影や動き回る子供の撮影をメインに考えている方は「α7iii」が良いかなと個人的に思います。
理由や違いをそれぞれのスペックを比較しながらご説明します。
スペックの比較
主な基本性能
名称 | α7ii | α7iii |
発売日 | 2014年12月5日 | 2018年2月27日 |
価格 | 約10万円前後 | 約20万円前後 |
総画素数 | 約2470万画素 | 約2530万画素 |
ISO(拡張含む) | 50-25600 | 50-204800 |
サイレントシャッター | - | 〇 |
手振れ補正 | 4.5段 | 5段 |
タッチパネル | - | 〇 |
連写性能 | 5コマ/秒 | 10コマ/秒 |
4K撮影 | - | 〇 |
記録メディア | シングルスロット(SDXC UHS-I) | デュアルスロット(SDXC UHS-IIx1、SDXC UHS-Ix1) |
バッテリー | NP-FW50 | NP-FZ100 |
幅 | 126.9mm | 126.9mm |
高さ | 95.7mm | 95.6mm |
奥行き | 59.7mm | 62.7mm |
総質量 | 約599g | 約650g |
細かい違いを比較するとすごい量になりますので、ざっくりと比較してみました。
外観





見た目などはほとんど同じですね。
持った感じはややα7iiiが握りやすいかなと感じました。
ボタン配置などは細かい変更がいくつか施されています。


カスタムボタン3(C3)の位置やRECボタン等が微妙に配置変更されています。

そしてカスタムボタン4(C4)がα7iiiでは新たに追加されて、地味に使いやすくなりました。
α7ii→α7iiiに進化して良かったポイント
ベーシックモデルにしてこの完成度の高さはすごい。
流石はSONY・・・。
ここでは両方使ってみて個人的に進化して使いやすくなったポイントを大きく3つご紹介します。
1.バッテリー性能の向上
これはα7シリーズ第2世代までを持ってる方あるあるかもしれませんが、バッテリーの持ちがとにかく悪かった・・・。
仕事で長時間使う場合はバッテリー複数持ちで、使用してないものは常にチャージしながら使っておりました(笑)
第3世代からはバッテリーが大幅にパワーアップして、約2.2倍ほどの容量になって長持ちに。
シンプルに使いやすくなりました。

2.デュアルスロット搭載
仕事で使うときの安心感がすごいです。
SDカードのロスト、データ破損をした時の予備はもちろんのこと、リレー記録や同時記録も可能に!
スロット1はUHS-IIに対応しており、RAWデータの書き込みもスムーズに行えます。
同時記録はありがたい。
3.4K動画撮影
高解像度の4Kで収録可能になりました。
最近では4Kで撮れるカメラもかなり増えてきたので、この辺は正当な進化ですね。
ドローンやアクションカムでも4K撮影は当たり前になってきているので、これから4K撮影は必須の機能かもしれませんね。
4K30pでの撮影時は約1.2倍ほどクロップされるので注意が必要です。
他にも・・・。
AF性能、ISO感度の向上やS-Log-3、HLGなどのPPが使える点だったり、120fpsで撮影できたりと・・・、大幅にパワーアップしていますね。
S-Log使用時のISO感度の最低値はα7iiだと1600だったのですが、α7iiiは800に変更になっているのも地味に使いやすくなったポイントです。
α7iiのアレコレ。

α7iiiの進化した部分ばかり述べてきましたが、α7iiにももちろん良い点があります。
私の現在のα7iiの主な用途としては、オールドレンズ遊びやα7iiiのサブ機として持ち出ししています。
そんなこんなで、1年以上使ってみて感じたことをアレコレ並べていこうと思います。
1.圧倒的なコスパ
買った当初から思っていたのですが、フルサイズ機を10万円前後で手に入れられる点においてはα7iiはかなりコスパの良い機種だと思います。
α7iiはフルサイズミラーレスカメラで世界初のボディ内手振れ補正搭載の機種として話題になりました。
コンパクトでフルサイズセンサーならではの美しいボケを手軽に楽しむことができます。
初めてのカメラ選びを迷ってる方やフルサイズ機入門にオススメのカメラです!
2.オールドレンズと相性抜群
α7iiはAF性能が・・・なんてよく言われますが、MFのレンズを使っちゃえば気にならなくなります。

オールドレンズはMFかつ手振れ補正のついていない単焦点レンズがほとんど。
そこでマウントアダプターを介してα7iiに装着すれば、ボディ内手振れ補正の恩恵を受けれてオールドレンズが使いやすくなります!
オールドレンズを楽しむには最高の機種かなと思います。
3.場合によってはAF速度は気にならないかも?
動画においてのAFは遅めとよく言われるα7iiですが、写真で使う場合にはあまりきにならないかなと個人的には思いました。
(動画はいつもMFで撮影するので、AFをほぼ使ったことがないだけですが・・・)
AF-Cにおいてはα7iiiの精度がすごすぎて見劣りしますが、AF-Sで使う場合(風景写真や物撮りなど)は、速度、精度ともに申し分ない性能だと思います。
4.バッテリーの少なさ
上記のα7iiiの進化ポイントで述べた通りバッテリーの容量の少なさが弱点になっています。
バッテリー複数持ちで対応は出来るのですが、そんな弱点を補う方法があります。
実はモバイルバッテリーで充電することが可能です。
電車での移動中などバッテリーの充電が出来ない環境で、モバイルバッテリーは重宝します。
最近のモバイルバッテリーは容量の大きいものが増えているので、是非使ってみてください。
5.敏感なアイセンサー
液晶モニターとファインダーの切り替えをしてくれるときに使われるアイセンサーですが、センサーの感度が高すぎる問題があります。
液晶モニターを見ながら撮影をしようとしたら、自分の体に近づきすぎてファインダー表示になり画面が真っ暗で何も見えない・・・なんてことがよくあります。

そんな時は、センサーの片側(右側)をテープで少し隠しちゃいます。
これをやると少し近づいたぐらいでは表示切替が起こらなくなりますので、何度か微調整を繰り返し、ちょいどいい場所を探ってみてください。
まとめ
いろいろと述べてきましたが、こんな方にはこの機種がオススメです。
α7ii
- 風景写真
- スナップ
- 記録写真
- 物撮り
- オールドレンズで撮影
主に写真撮影(風景写真やスナップ、記録写真など)をメインに撮る方はα7iiで十分撮影できます。
AF-Sモードにおいては瞳AFも使用可能です。
α7iii
- 動きの速い被写体の撮影(動き回る子供の撮影など)
- 動画メインで考えている
- 高感度が必要
激しい動きの被写体や動き回る子供を撮影したり、映像をメインに撮影したい方はα7iiiが絶対オススメです!
価格は10万円ほど差はありますが、それに見合う価値が十分にあると思います。
瞳AFの精度は素晴らしすぎて、構図決めてシャッター切るだけで、いい写真が撮れちゃいます・・・。
動画に関してもS-LogやHLGのPPが使えたり、4K撮影可能とスタンダード機にしては高性能すぎます。
次の記事では現行のレンズとオールドレンズを使った作例をたくさん紹介したいと思います!